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アルブレヒト・デューラー 5

父の元で金細工師の修業をしていたデューラーにとって、ビュランを用いる銅版画は、木版画より手慣れた技法だった。銅版画の表現法はショーンガウアーによってほぼ完成されていた。デューラーはより大型にし、テーマの範囲を広げ、洗練された刻線での豊かな表現を求めればよかった。また「ハウスブーフの画家」によるドライポイントの作品も知っていた。銅版画の代表作は「騎士、死、悪魔(1513年)」「メランコリア1(1514年)」「僧房の聖ヒエロニムス(1514年)」。初期の作品と比較すると画面の構成や材質感の表現に進歩がみられる。

世界美術大全集14 北方ルネサンス
人物略歴
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デューラー
僧房の聖ヒエロニムス 1514年
銅版画 24.7×18.8cm
ベルリン 国立版画館