
スイス独立1
1200年頃にザンクト・ゴッドハルト峠が開削されたことがスイス独立のきっかけだったらしい。中世ヨーロッパでは地域間の商業交易が活発になっていて、南の「地中海貿易圏」と北の「北海・バルト海貿易圏」、この二つをフランス北東部のシャンパーニュ大市がつないでいた。
ヴェネツィア、ジェノヴァから商品をシャンパーニュへ運ぶためには、アルプスを越えなければならない。ヴェネツィアからは、北上してティロルのブレンナー峠を越えてインスブルックへ向かうか、コモ湖を北上してビュンドナー峠を越えてクールへ向かう。ジェノヴァからはアオスタの谷からハンニバルも通ったというグラン・サン・ベルナール峠を越えてスイス中部を通っていた。
ザンクト・ゴッドハルト峠が通れるようになると、多くの商人はこの峠を利用するようになった。ヴェネツィアからはポー川、ティチーノ川、マジョーレ湖を通ってザンクト・ゴッドハルト峠へ向かう。峠を越えるとフィーアヴァルトシュテッテ湖、ロイス川を経てライン川へ出てシャンパーニュへ向かった。
陸路に比べて盗賊に襲われる危険が少なく、小領主の支配地域を通るための関税も少なくなった。また船だと一度に多くの商品を運ぶことができた。
1 2 3 4 1350年代
赤い線が従来のルート。緑の線がザンクト・ゴッドハルト峠を通るルート。
ヴェネツィア、ジェノヴァから商品をシャンパーニュへ運ぶためには、アルプスを越えなければならない。ヴェネツィアからは、北上してティロルのブレンナー峠を越えてインスブルックへ向かうか、コモ湖を北上してビュンドナー峠を越えてクールへ向かう。ジェノヴァからはアオスタの谷からハンニバルも通ったというグラン・サン・ベルナール峠を越えてスイス中部を通っていた。
ザンクト・ゴッドハルト峠が通れるようになると、多くの商人はこの峠を利用するようになった。ヴェネツィアからはポー川、ティチーノ川、マジョーレ湖を通ってザンクト・ゴッドハルト峠へ向かう。峠を越えるとフィーアヴァルトシュテッテ湖、ロイス川を経てライン川へ出てシャンパーニュへ向かった。
陸路に比べて盗賊に襲われる危険が少なく、小領主の支配地域を通るための関税も少なくなった。また船だと一度に多くの商品を運ぶことができた。
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ザンクト・ゴッドハルト峠を通ってフィーアヴァルトシュテッテ湖、
ロイス川を通って上部を左に流れるライン川へとつながる。
地図は平凡社 ワイドアトラス 世界地図帳より