大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

巡礼者たちの殉教と聖女の葬儀 聖女ウルスラ伝

ウルスラは婚約者と1万1000人の処女たちと船でケルンへ向かい、バーゼル・アルプスを越えてローマで教皇キュリアクスから祝福を受けた。ブリタニア出身の教皇とともに帰国の途についたが、ケルンにはフン族の軍隊が進駐していた。フン族の王子ユリアヌスからの命と引き換えの求愛を拒んだため、教皇・処女たちとともに弓矢で射殺された。238年(283年・452年説もある)。
円柱の左側では教皇や処女たちがフン族の兵士に襲われている。聖女はひざまずいて合掌し、その後ろでは教皇の喉が剣で刺されている(キュリアクスという名前は歴代教皇表にはない)。聖女と弓をかまえている兵士の間の軍人が王子ユリアヌスだとされている。