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聖フランチェスコ伝 サッセッティ礼拝堂

1482〜86年ギルランダイオは、政庁の仕事と同時にサンタ・トリニタ聖堂サッセッティ礼拝堂の壁画装飾と祭壇画を制作した。注文主フランチェスコ・サッセッティはメディチ銀行のアヴィニョンとリヨンの代理人だった商人貴族。初めはサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂内陣席の大礼拝堂を彼の守護聖人、聖フランチェスコの生涯のフレスコ画で飾ろうとしたらしい。しかし聖堂の所有者ドメニコ会はフランチェスコ会に強い対抗意識を持っていて拒絶され、サンタ・トリニタ聖堂の小さめの礼拝堂を選んだとされる。
壁面は3層に分けられ、正面上段に「会則の認可」、中段に「スピー二家の子供の蘇生」下段に祭壇画「羊飼いの礼拝」とその左右に寄進者夫婦像。左壁に「財産放棄」「聖痕を受ける聖フランチェスコ」、右壁に「スルタンの前の説教と火の試練」「聖フランチェスコの葬儀」、左右下段にはサッセッティ夫妻が葬られた石棺が納められている。両側壁の4場面には助手の手がかなり入っているが、正面2点のフレスコ画と祭壇画は全体にわたりギルランダイオ自身によって描かれたとされる。
会則の認可 スピー二家の子供の蘇生
両側面 羊飼いの礼拝
1480年代
ギルランダイオ Ghirlandaio
聖フランチェスコ伝
1482〜86年 フレスコ
フィレンツェ サンタ・トリニタ聖堂サッセッティ礼拝堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち15 ドメニコ・ギルランダイオ
ルネサンス美術館 小学館