大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

コルテス政略誌2

カトチェで奪った黄金の装飾品を見たベラスケスは第2回目の遠征隊を送ることにした。彼の親族のグリハルバを指揮官とする240人が1518年4月出港した。ベラスケスはスペイン宮廷にいる友人に手紙を送り、新しい豊かな土地の発見を伝え、その土地の総督に任命されるよう働きかけを依頼した。
グリハルバはコスメル島に着いた。チャンポトンでマヤ人の兵士と戦い、破ったが町に人影はなかった。タバスコで2人のマヤ人通訳のおかげで、ガラス玉と黄金を交換できた。後でベラクルスと名付けられる土地の近くで、長い竿に白旗を掲げている人たちを見かけた。彼らはモンテスーマから派遣された人々だった。グリハルバはガラス玉と交換に貨幣16000個分の黄金の装飾品を手に入れた。さらに前進したグリハルバはサン・ホァン・デ・ウルア(ベラクルスの沖合)という島の神殿で、生け贄にされたばかりの二人の男の子の死体を見ている。
7月グリハルバは副官のペドロ・デ・アルバラードを早船でキューバに向かわせ、11月キューバに戻った。