エレオノーラ礼拝堂 祭壇画
中央に「十字架降下(ブロンズィーノによるレプリカ)」、左右に「受胎告知」、その上に受胎告知を預言したとされる巫女エリュトレイアと預言者ダヴィデ。「十字架降下」はポントルモの作品を原型とし、キリストの姿勢はミケランジェロのピエタから取られている。聖母の後ろにいる緑色の衣裳の女性はエレオノーラ。右下でキリストの体を指さしている天使は、「聖餐」の意味を強調しているとされ、対抗宗教改革期のピエタに共通している。
全体の図像プログラムは非伝統的で、イエズス会からの構想があったとされる。ダヴィデと巫女エリュトレイアが描かれていることから旧約と新約を結ぶ予型論が主題だったとも考えられている。
全体の図像プログラムは非伝統的で、イエズス会からの構想があったとされる。ダヴィデと巫女エリュトレイアが描かれていることから旧約と新約を結ぶ予型論が主題だったとも考えられている。