魔女キルケー(あるいはメリッサ)
豪華な衣裳をまとった女性が、右手に呪文が記された板を持ち、左手には灯火を持って魔法の儀式を行っている。左の木には彼女が見ている人形が吊され、根元には武具が置かれ鳥や犬がいる。背後には森と集落が広がり、三人の男が話し合っている。
ギリシア神話で、故郷に帰るオデュッセウスが出会い、彼の部下を豚に変えた魔女キルケーとされていた。アリオストの「怒れるオルランド」に登場する善良な魔女メリッサとする説もある。
1520年代初めにエステ家のアルフォンソ1世のために制作され、1650年にはボルゲーゼ家の所有になった。
ギリシア神話で、故郷に帰るオデュッセウスが出会い、彼の部下を豚に変えた魔女キルケーとされていた。アリオストの「怒れるオルランド」に登場する善良な魔女メリッサとする説もある。
1520年代初めにエステ家のアルフォンソ1世のために制作され、1650年にはボルゲーゼ家の所有になった。
ドッソ・ドッシは1514年からフェッラーラのエステ家の宮廷に仕えた画家。ヴェネツィア派から多くの影響を受けたが、特異な幻想的才能で独自の作風を作り上げた。
1520年代
ドッソ・ドッシ Dosso Dossi
魔女キルケー(あるいはメリッサ)
1523年頃 カンヴァス 油彩 176×174cm
ローマ ボルゲーゼ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
1520年代
魔女キルケー(あるいはメリッサ)
1523年頃 カンヴァス 油彩 176×174cm
ローマ ボルゲーゼ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3