最後の晩餐 システィーナ礼拝堂
ロッセッリはすでに描かれていた「最後の晩餐」とは異なる舞台設定と儀典的・教義的な図像解釈を行っている。
半八角形の部屋に同じ形の半八角形のテーブルが置かれ、豪華な装飾入りのマントと光輪をつけたキリストと11人の弟子たちが並び、手前にはユダだけが鉛色の光輪をつけ、背中には悪魔をのせて座っている。付柱や梁は華美な金彩装飾で飾られ、床には豪華な食器が置かれ、犬や猫が戯れている。
両端には二人ずつが描かれ、晩餐の情景を眺めている。実在人物の肖像とされているが人物の特定はされていない。
背後の3つの窓には受難の3つの情景、オリーヴ山での祈り、ユダの接吻、キリストの磔刑が画中画のように描かれている。
システィーナ礼拝堂 1480年代
半八角形の部屋に同じ形の半八角形のテーブルが置かれ、豪華な装飾入りのマントと光輪をつけたキリストと11人の弟子たちが並び、手前にはユダだけが鉛色の光輪をつけ、背中には悪魔をのせて座っている。付柱や梁は華美な金彩装飾で飾られ、床には豪華な食器が置かれ、犬や猫が戯れている。
両端には二人ずつが描かれ、晩餐の情景を眺めている。実在人物の肖像とされているが人物の特定はされていない。
背後の3つの窓には受難の3つの情景、オリーヴ山での祈り、ユダの接吻、キリストの磔刑が画中画のように描かれている。
システィーナ礼拝堂 1480年代
14〜15世紀の一般的な図像では、テーブルの上にパンとワインが配られ、キリストと弟子たちの会話が表されている。この作品で描かれているのは食事の前の聖餐式。キリストの前には聖杯が置かれ、キリストはパン(聖餅)を手に祝福のポーズをとっている。
「最後の晩餐」はキリスト受難の歴史的事件として表す場合と、教会の典礼、ミサ=聖餐式(聖体拝領)の起源として表す場合がある。システィーナ礼拝堂という場所から、教皇庁の意向が反映されているはずのこの作品では聖餐式の起源として表されている。ロッセッリ Rosselli
最後の晩餐
1481〜82年 フレスコ 約340×550cm
ヴァティカーノ宮 システィーナ礼拝堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
「最後の晩餐」はキリスト受難の歴史的事件として表す場合と、教会の典礼、ミサ=聖餐式(聖体拝領)の起源として表す場合がある。システィーナ礼拝堂という場所から、教皇庁の意向が反映されているはずのこの作品では聖餐式の起源として表されている。
最後の晩餐
1481〜82年 フレスコ 約340×550cm
ヴァティカーノ宮 システィーナ礼拝堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1