ヴィーナスと三美神から贈り物を授かる若い婦人
場面は室内、右側から小童とともに当世風の服装をした若い娘が入って来る。左からは古代の服装をした女性4人が近づいて、うち一人が娘に花を手渡している。女性たちは持物を持っていないが、ヴィーナスと三美神だとされている。(当時のフィレンツェの人文主義者たちにとってヴィーナスと三美神が新プラトン主義の世界原理の象徴だった。)左右で壁の色が違っている。そして右側の娘の視線は4人の女性を越えた彼方に向けられている。クピドが俯いて地面を眺めていること(夢の内容は分からない)からも、右側の現実の世界から左側の娘の夢の世界へと変化していることがわかる。
学芸の集まりへ導かれる青年
1480年代ボッティチェリ Botticelli
ヴィーナスと三美神から贈り物を授かる若い婦人
1485年頃 壁画 フレスコ 211×284cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
1480年代
ヴィーナスと三美神から贈り物を授かる若い婦人
1485年頃 壁画 フレスコ 211×284cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1