大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

三位一体

サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂の東側廊に描かれている「三位一体」。格天井の筒型ヴォールトの中で、父なる神が壇上でキリストをはりつけた十字架を支えている。白い聖霊の鳩はキリストの頭上へ向かっている。祠の入口左には聖母が立ち、観者へ目を向け右手で三位一体を示し、右では聖ヨハネが合掌してキリストを見守っている。 祠の外では寄進者夫婦が祈り、祠の基壇には骸骨が描かれ(我はかつて汝らのごとくあった。汝らも我のごとくなろう)碑文が添えられている。
遠近法で描くためにブルネレスキの助言があったとされていて、十字架のキリストとブルネレスキの木彫十字架像との関連も指摘されている。ドナテッロの衣襞表現や写実的な頭部描写からの影響もあるとされ、逆にアルベルティの「絵画論」にも影響を与えたとされている。
ヴァザーリは称賛しているが、1570年以降彼が描いた「ロザリオの聖母」をはめ込んだ石の祭壇で「三位一体」は覆われてしまった。1861年祭壇が移動され、残された祭壇の基台に覆われていた、骸骨が描かれた基壇をのぞいて、聖堂正面内側壁に移された。1951年再び元の場所に戻され基壇と一体になった。
遠近法を極めようとした作品。当時の遠近法については、テーマ特集 15世紀における遠近法の展開 諸川春樹 がある。
拡大画像 1420年代

マザッチョ Masaccio
三位一体
1427〜28年 フレスコ 667×317cm
フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1