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サン・ジョヴェナーレ三連祭壇画

1961年マザッチョの生地近くの美術調査をしていて発見された作品。年記に1422年4月23日と記されているので、マザッチョがフィレンツェの医師・薬種商組合に画家として登録されて3ヵ月後に完成したことになる。
中央パネルに聖母子、左パネルに聖バルトロマイと聖ビアッジョ、右パネルに聖ジョヴェナーレと聖アントニオ・アバーテ(アントニウス)。3枚のパネルは正確な遠近法で構図が統一されている。
中央パネルでは聖母が安定感をもって、幼児キリストをしっかりと支えている。玉座は背もたれが湾曲し、基壇とともに短縮法で描かれている。前面左右の天使を斜め横向きに置くことで、全体を三角形構図にまとめ、視線を聖母子の方へ導いてる。
この作品が発見されたことで、ヴァザーリが伝えるマゾリーノとの師弟関係は否定された。マザッチョの師については不明。マザッチョの義兄が画家として1419年にはフィレンツェで活動している。彼を通してフィレンツェの画家や作品を知ることはあっただろう。