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善政と悪政の寓意

シモーネ・マルティーニのマエスタが描かれたシエナ市庁舎「評議会の間」の隣にある「平和の間」。中世には「ノーヴェの間」と呼ばれていた。
シエナの最高首脳者たち「ノーヴェ(9人評議会)」がこの部屋で閣議を開き市政を司っていた。日当たりの良い小さなこの部屋に1338年から40年にかけて「善政の寓意」「都市と田園における善政の効果」「悪政の寓意、都市と田園における悪政の効果」がアンブロージョ・ロレンツェッティによって描かれた。
中世シエナの共和主義の理想が寓意画として描かれている。政治的作品としては珍しく、傷みはあるがほぼ無傷で残されている。
善政の寓意
善政の効果 都市 田園
悪政の寓意 悪政の効果 都市 田園

1330年代

画像手前は窓がある壁面。「善政の寓意」の下のドアが「評議会の間」へ通じる。
画像は 上が シエナ美術展 2001年 モノクロ
    下が 世界美術大全集10 ゴシック2 作品解説