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皇帝マクシミリアン1世の肖像

1518年の帝国議会の際、デューラーは帝国都市ニュルンベルクの代表団の一人として開催地アウクスブルクを訪れた。そのときマクシミリアン1世の四分の三正面の肖像を木炭でデッサンしている。
その後素描をもとに、2点の絵画と木版画を制作した。1521年にネーデルラントを訪れたデューラーは、皇帝の娘でネーデルラント総督のマルガレーテに、アウクスブルクで素描直後に描いたカンヴァス画を献呈したが、気に入ってもらえず受け取られなかったとされている。(ニュルンベルク ゲルマン民族博物館)
1519年に描かれた板絵は、毛皮つきの外套をまとい、柘榴をもつ堂々とした上半身で、皇帝の威厳と人間味を描いている。金羊毛騎士団勲章は胸ではなく、画面左上に描かれている。
1510年代
世界美術大全集14 北方ルネサンス
デューラー Albrecht Durer
皇帝マクシミリアン1世
1518年 紙 木炭 38.1×31.9cm モノクロ
ウィーン アルベルティーナ素描版画館