大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

マクシミリアン 祈念墓碑建造を計画

マクシミリアン1世の父、フリードリヒ3世は建築・美術の奨励者として知られていた。フリードリヒ3世がウィーンのザンクト・シュテファン聖堂にネーデルラント出身の彫刻家を呼んで、自らの墓碑を建造させたことに倣って、1502年マクシミリアンは自らを葬送する祈念碑建造を計画した。先祖や親戚、領地の代表者、教会の守護者などを示す40体のブロンズ像を伴うもので、教皇ユリウス2世の墓碑とも比べられるものだった。ユリウス2世の墓碑は(のちに縮小されたが)ミケランジェロが設計・制作したが、マクシミリアンは人文主義者たちの助力を得ながら、基本構想・設計を自らおこなった。ローマの葬送儀式とキリスト教の奉納美術を合わせて、ハプスブルク家を讃美する意図が込められていた。
1500年代
世界美術大全集14 北方ルネサンス