
収穫のなかで祈る聖ベルナルドゥス
クラーナハより3歳ほど若いブロイは、1502年までドナウ川流域で遍歴時代を過ごし、下オーストリア地方で3点の祭壇画を制作した。ツヴェットルのシトー派参事会聖堂のために制作した、聖ベルナルドゥスの物語を表した祭壇画は、中央厨子の木彫像を含め8面のパネルがすべて残されている。下図「収穫のなかで祈る聖ベルナルドゥス」は外面の1枚。高貴な生まれのため穀物の収穫に参加が許されないベルナルドゥスが、兄弟僧とともに農作業に参加できるように祈っている場面。
背後の丘の裾には町、遠くに山、斜面の向こうに城が見えている。穀物畑に埋まる自然と一体になった人物群が描かれている。ただ手前の犬?の首が長すぎる。
世界美術大全集14 北方ルネサンス 1500年代
イェルク・ブロイ(父)
収穫のなかで祈る聖ベルナルドゥス
1500年 板 油彩 70×73cm
オーストリア ツヴェットル 参事会聖堂
世界美術大全集14 北方ルネサンス 1500年代
収穫のなかで祈る聖ベルナルドゥス
1500年 板 油彩 70×73cm
オーストリア ツヴェットル 参事会聖堂
