
快楽の園 (三連祭壇画)

この作品について記されている現存する最初の文献はイタリア人による旅行記で、1517年にブリュッセルのナッサウ館に置かれていたことがわかる。ボスが没した翌年のことで、ナッサウ家の注文で描かれた作品と考えられている。フェリペ2世のボス・コレクションに入り、1593年のエル・エスコリアル修道院の財産目録には「世界の多様性を描いた絵」と記載されている。1819年にプラド美術館に入ったときに「快楽の園、あるいはイチゴ絵」と記載されている。
左翼は「エデンの園」。若い神がアダムにエヴァを引き合わせている。中央パネルは「快楽の園」。600人を超す裸体の人物群がエデンの園のような亜熱帯風の風景のなかに描かれている。水浴する裸婦の周りを興奮した男たちが回っている。
左翼は「エデンの園」。若い神がアダムにエヴァを引き合わせている。中央パネルは「快楽の園」。600人を超す裸体の人物群がエデンの園のような亜熱帯風の風景のなかに描かれている。水浴する裸婦の周りを興奮した男たちが回っている。
右翼は「地獄」。夜の闇の背景で火災が広がり、中央で樹木に変身した男がこちらを見ている。空洞になったその胴体の中は酒場になっている。前景では音楽、賭博、鏡が拷問の道具になっている。
全体の解釈としては、現世の快楽に浸っていた者が地獄へ墜ちることを警告する教訓画、というのが一般的。イコノグラフィー、民衆言語、占星術、錬金術などの調査が続けられている。 1500年代ボス Hieronymus Bosch
快楽の園 (三連祭壇画)
後期(1505〜16年頃) 板 油彩
220×195cm(中央パネル)各220×97cm(両翼)
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
全体の解釈としては、現世の快楽に浸っていた者が地獄へ墜ちることを警告する教訓画、というのが一般的。イコノグラフィー、民衆言語、占星術、錬金術などの調査が続けられている。 1500年代
快楽の園 (三連祭壇画)
後期(1505〜16年頃) 板 油彩
220×195cm(中央パネル)各220×97cm(両翼)
マドリード プラド美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス