
聖母子
中世末期、個人的な祈禱や瞑想のために多くの小品のキリスト像や聖母像が制作された。
バウツの作品は魅力的な聖母像の一つとされている。聖母は乳房を幼児の方へ差し出そうとしている。背後の右半分には絨毯、左半分には窓を通した風景が広がっている。ヤン・ファン・エイクやロヒール・ファンデル・ウェイデンの聖母が閉ざされた空間の中に描かれたのに対し、バウツの聖母は見る者と同じ空間に描かれている。ハンス・メムリンクの「聖母子とマルティン・ファン・ニーウェンホーフェの肖像(1487年)」の先行例となったともされる。
1460年代
ディーリック・バウツ Dieric Bouts
聖母子
1465年頃 板 油彩 38.7×28.9cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集14 北方ルネサンス
バウツの作品は魅力的な聖母像の一つとされている。聖母は乳房を幼児の方へ差し出そうとしている。背後の右半分には絨毯、左半分には窓を通した風景が広がっている。ヤン・ファン・エイクやロヒール・ファンデル・ウェイデンの聖母が閉ざされた空間の中に描かれたのに対し、バウツの聖母は見る者と同じ空間に描かれている。ハンス・メムリンクの「聖母子とマルティン・ファン・ニーウェンホーフェの肖像(1487年)」の先行例となったともされる。
1460年代
聖母子
1465年頃 板 油彩 38.7×28.9cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集14 北方ルネサンス
