
キリスト降誕の祭壇画(ブラーデリン祭壇画)

中央パネルはキリストの降誕。斜めに置かれた小屋、蝋燭を持つヨセフ、3人の天使など、構図にはカンパンの「キリストの降誕(1425年頃)」からの影響がみられる。
左翼ではティブルの巫女が皇帝アウグストゥスに、窓の外に現れた天の祭壇の聖母子を示している。右翼では東方のマギが子供の姿をした星を見上げて礼拝している。キリストの降誕を左翼で西に、右翼で東に伝える、「黄金伝説」に基づく世界への告知を表している。
聖母の右でひざまずいているのは、寄進者のピーター・ブラーデリンとされ、背景には彼が建設した町が描かれている。
1450年代
左翼ではティブルの巫女が皇帝アウグストゥスに、窓の外に現れた天の祭壇の聖母子を示している。右翼では東方のマギが子供の姿をした星を見上げて礼拝している。キリストの降誕を左翼で西に、右翼で東に伝える、「黄金伝説」に基づく世界への告知を表している。
聖母の右でひざまずいているのは、寄進者のピーター・ブラーデリンとされ、背景には彼が建設した町が描かれている。
1450年代
ブラーデリンは低い身分に生まれながら、フィリップ善良公の財政官となり、金羊毛騎士団への入団も許された人物。子供がいなかったため慈善事業としてブリュージュ郊外に町(ミッデルブルク)の建設を始めた。1448年に城の、1452年に教会の建設を始め、その教会に設置するためにこの祭壇画が注文されたらしい。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン Rogier van der Weyden
キリスト降誕の祭壇画(ブラーデリン祭壇画)
1452〜55年頃 板 油彩
91×89cm(中央パネル)、各91×40cm(両翼)
ベルリン 国立絵画館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
キリスト降誕の祭壇画(ブラーデリン祭壇画)
1452〜55年頃 板 油彩
91×89cm(中央パネル)、各91×40cm(両翼)
ベルリン 国立絵画館
世界美術大全集14 北方ルネサンス