
幼児の礼拝(トマス祭壇画)
画家フランケは、1424年にイギリス貿易商会がハンブルクのヨハニス聖堂のために寄進する、トマス祭壇画の制作を依頼されたことがわかっている。他に「バルバラ祭壇画(1410〜15年)」、「嘆きの人としてのキリスト(1430年頃)」が知られている。
トマス祭壇画は中央パネルの断片と一対の内側翼のみが残されている。18世紀の銅版画によって、両翼の第一展開時にイギリス貿易商会の守護聖人カンタベリーの聖トマスの物語5場面が描かれ、左内翼上段に「幼児の礼拝」が置かれていたことがわかる。
出産直後のマリアがはしゃいでいるようなイエスを礼拝している場面。父からの聖霊の光が射し、赤い空に金の星が並んでいる。右奥には羊飼いへのお告げ。首と頭だけの牛とロバが気になってしまう。赤い空はキリストの復活(トシュボーニの祭壇画 1385〜90年頃)にもみられる。
1420年代画家フランケ
幼児の礼拝(トマス祭壇画)
1424年 板 テンペラ 99×88.8cm
ハンブルク美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
トマス祭壇画は中央パネルの断片と一対の内側翼のみが残されている。18世紀の銅版画によって、両翼の第一展開時にイギリス貿易商会の守護聖人カンタベリーの聖トマスの物語5場面が描かれ、左内翼上段に「幼児の礼拝」が置かれていたことがわかる。
出産直後のマリアがはしゃいでいるようなイエスを礼拝している場面。父からの聖霊の光が射し、赤い空に金の星が並んでいる。右奥には羊飼いへのお告げ。首と頭だけの牛とロバが気になってしまう。赤い空はキリストの復活(トシュボーニの祭壇画 1385〜90年頃)にもみられる。
1420年代
幼児の礼拝(トマス祭壇画)
1424年 板 テンペラ 99×88.8cm
ハンブルク美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
