
受胎告知の祭壇画(メローデ祭壇画)

中央パネルで受胎告知が行われようとしている。この部屋の扉は左翼の中庭に向かって開かれ、寄進者夫妻がひざまずいて聖なる出来事を見ている。妻の姿は窮屈そうに見えるが、この作品の制作中に寄進者が婚約したか結婚して、妻は後から描き加えられたらしい。右翼には大工仕事をしているヨセフがいる。「受胎告知」にヨセフが描かれることは少ない。中世末期に起こったヨセフ信仰や市民の家族意識が反映されているのかもしれない。
かつてメローデ家が所有していた。 1420年代
かつてメローデ家が所有していた。 1420年代
中央パネルには聖母の純潔を表す、タオル、金属製の水差しが描かれている。ゲント祭壇画「受胎告知」(1432年)でもみられる。
ロベール・カンパン Robert Campin
受胎告知の祭壇画(メローデ祭壇画)
1425〜30年頃 板 油彩
64×63cm(中央パネル)各64×27cm(両翼)
ニューヨーク メトロポリタン美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
画像 名画への旅10 北方ルネサンス2 講談社
受胎告知の祭壇画(メローデ祭壇画)
1425〜30年頃 板 油彩
64×63cm(中央パネル)各64×27cm(両翼)
ニューヨーク メトロポリタン美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
画像 名画への旅10 北方ルネサンス2 講談社