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アブラハム伝

「教訓化聖書」13世紀前半のパリ写本装飾を代表する作品。ウィーンにあるフランス語写本のほか3組のラテン語版が伝えられる。完本では「創世記」から「黙示録」までに注解場面とともに5000以上の図像が使われている。メダイヨンを規則正しく並べるレイアウト、赤と青が目立つ色彩はステンドグラスとの関係を示している。人物は下部に置かれた地平線上を動き、背景は金地で奥行きは表されていない。教訓化聖書は14〜15世紀にも制作され、巻頭・巻末を除き各ページに8図ずつ描かれている。
右図は上下2画面が組になり、上に聖書の場面、下にその注解場面が描かれている。横にはそれを説明するテキストが記される。
上部 下部
世界美術大全集10 ゴシック2 1200年代後半



アブラハム伝 「教訓化聖書」より
1220〜30年頃? 写本装飾 34.4×20.0cm(ページ全体)
ウィーン オーストリア国立図書館