大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

フロンドの乱 マザランの外交

1648年8月、母后アンヌ・ドートリッシュとマザランは反撃に出て、最高諸院運動の中心人物ブルセルを逮捕した。これをきっかけにパリの民衆が蜂起してフロンドの乱が始まった。
最高書院の法官や官職保有者は地方長官制や俸給削減によって、特権が脅かされていると感じ、パリのブルジョワや民衆は増税に不満があった。コンデ親王など帯剣貴族は、奪われた政治的・行政的権限の回復を図ろうとしていた。帯剣貴族がそれぞれの領地や地方総督として赴任している地域で、人脈を通じて貴族たちを集めたことで反乱は地方にも広がった。
各層の運動は、それぞれの利害が異なり、一致した反王権運動にはならなかった。官職保有者と帯剣貴族は、政府を含めた三者の間で複雑な提携関係を繰り返した。
1640年代
世界各国史12 フランス史