大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

ピューリタン革命 第一次内戦で議会派が勝利

議会はスコットランドの軍事的援助を期待して、「厳粛な同盟と契約」を結んだ。しかし、スコットランドはイングランドに長老教会体制を採用するように強く要求した。これに呼応したグループは「長老派」と呼ばれ、イングランドの長老教会主義者(宗教的長老派)と提携した。国王との徹底抗戦を主張するグループは、「独立派」と呼ばれ、独立教会主義者(宗教的独立派)と結んだ。以後、長老派は議会を拠点に国王との妥協を探り、独立派は軍を基盤に一般兵士を取り込みながら内戦勝利をめざした。
1644年7月のマーストン・ムアの戦いは、スコットランドからの援軍やクロムウェルの「鉄騎兵(国王派が鉄騎兵(隊)と呼んでおそれた)」の活躍があって議会軍が勝利した。この後、クロムウェルは議会軍の改革に取り組み、1645年4月「鉄騎兵」を中核にしたニュー・モデル軍を編成した。同月「辞退条例」で妥協的な長老派の指揮官を軍隊から追放した。議会軍はピューリタンの従軍牧師の影響もあって、ローカリズムを克服し、「神の大義」のために戦う軍隊になっていった。
第一次内戦は、1645年6月のネーズビでの議会軍の勝利に続き、翌年6月に国王派の本拠地があったオクスフォードが陥落して終わった。
1640年代
世界各国史11 イギリス史・世界史総合図録 山川出版社