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チャールズ1世 ノッティンガムで挙兵

1642年1月、チャールズ1世は急進派の5人の議員を逮捕しようとしたが失敗し、ロンドンから北へ向かって戦闘準備を始めた。議会側は1642年3月に「民兵条例」を採択して軍事権を掌握し、6月には議会主権を主張する「19カ条提案」を国王に提出した。国王側は当然、これを受諾せず、8月末ノッティンガムで挙兵し、国王派(騎士派)と議会派(円頂派)の内戦が始まった。
国王派には貴族やジェントリの大部分と彼らの家臣・従者など、議会派には貴族やジェントリの一部と商工業者やヨーマンが多かった。地域的には国王派が北部・西部・南西部を、議会派が東部・南部・中部を基盤にし、宗教的には国王派が国教会、議会派がピューリタニズムを信奉していた。中立派も存在し、地縁・血縁関係などもあって複雑な対立が生まれた。
内戦初期は国王派が優位だった。国王軍には30年戦争への従軍経験を持つ貴族や騎兵隊がいて、1642年10月、エッジヒルの戦いの後ロンドンへ向かう勢いがあった。議会軍は各州の民兵を中心とした集団で、州を越えての戦いを好まなかった。そのため議会派は、東部・中部・西部といった州連合を単位として軍を再編成し、1643年9月に、オリヴァ・クロムウェルのもとで東部連合軍が成立した。
1640年代
世界各国史11 イギリス史・世界史総合図録 山川出版社