大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

オランダ 国内の対立 ホマルス派とアルミニウス派

スペインとの休戦期間(1609〜21)のあいだ、オランダ国内では対立が起きていた。それは改革派の「予定説」の解釈をめぐっての対立として現れた。ホマルス派(厳格派)とアルミニウス派(寛容派)。レイデン大学の神学教授ホマルスを中心とするホマルス派は、州総督マウリッツや改革派の亡命者や難民、都市の下層民が支持。レイデン大学の神学教授アルミニウスを中心とするアルミニウス派はホラント州法律顧問、国際法の父グロティウスなど、オランダ土着の上層市民の支持を得ていた。
オランダ独立への過程で主導権を握っていた、少数の改革派亡命者(ホマルスもそのひとり)と受動的な対応を迫られた市民の対立でもあった。このころ、改革派亡命者は約15万人で、人口の10%だったとされるが、政治、軍事、宗教、文化など各分野で確かな勢力になっていた。