大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

救貧法 東方貿易の会社設立

エリザベスの治世当初、毛織物貿易は不振だったが、凶作や疫病の被害からは免れていた。イングランド製毛織物の主要な貿易市場だったアントウェルペンは、ネーデルラント独立運動の中で没落してしまった。その結果、イングランドの毛織物産業は深刻な不況になり、失業者も増加した。16世紀には人口も増え、物価も上昇を続けた。1601年社会不安の解決策として制定されたのが「救貧法」だった。教区ごとに救貧税を徴収し、貧民対策にあてられることになっていたが、失業者や浮浪者を働くことができるのに、仕事をしない犯罪者とみなすなど、懲罰的色彩が強いものだった。