大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

イサベル、アルベルトの統治

1598年5月、フェリペ2世は低地地方を娘イサベルに譲った。北部は事実上独立していたが、スペインは公式には認めていなかった。いとこの大公アルベルトと結婚したイサベルは北部諸州の再征服を試みたが、オステンドを取り戻しただけだった。1609年4月、北部諸州と12年休戦条約(1609〜21年)を結んだことで一応決着がついた。
イサベルとアルベルトの統治下(1598〜1621年)の南部諸州の勢力は弱まっていた。国務院など伝統的な組織は維持されていたが、貴族たちは政治から遠ざけられていた。「スペイン人の評議会」が国務の主要事項を司り、アルベルトもマドリッドの指令に従うしかなかった。二人は南部諸州では好意的に迎えられていた。各州の州議会は地域的利害についての権限を維持していた。1611年に公布された「永続令」は南部諸地方の多様な慣習法を統一しようとする試みだった。
1590年代
世界各国史14 スイス・ベネルクス史