大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

宗教改革 檄文事件

1521年、パリ大学神学部の人文主義者によって教会内部からの改革運動が始まった。1523年、ルフェーヴル・デタープルは新約聖書のフランス語訳をおこない、人文主義者のなかには改革を民衆に伝える者が現れ、また商人や渡り職人によってルター派の福音主義が都市の知識層や庶民に広がった。
フランソワ1世が人文主義者に理解を示していたこともあって、王権は当初、改革に寛容だった。ハプスブルク家と対抗していたヴァロワ王権は、神聖ローマ帝国内のルター派諸侯の動向にも注視する必要があった。