大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

シャルル突進公

シャルル突進公(在位1467〜77)も都市の政治的権限を制限して、行政機構の整備をはかった。大評議院はメヘレンに固定され、機能も裁判に限定されたことでメヘレンの高等法院と呼ばれるようになった。しかし改革は都市や領邦の反感を招くことになった。
対外的には、リエージュ市民の司教に対する蜂起を利用して侵攻、リエージュ司教領に対する世襲的保護権を承認させた。ブルゴーニュ本国と低地地方をつなぐことは、ブルゴーニュ家の念願でロレーヌ地方占領にも成功した。
1477年、シャルル突進公はフランス王ルイ11世から財政援助を受けたロレーヌ・アルザス・スイス軍との戦いで戦死した。ルイ11世はブルゴーニュ、ピカルディ、アルトワ、ブローニュ地方を取り戻し、シャルルの娘マリに残されたのは低地地方だけだった。

世界各国史14 スイス・ベネルクス史 1460年代