
ローマ教皇の大勅書
西アフリカ沿岸部の踏査と遠征は1434年にボジャドール岬を回航することで進み始めた。アフォンソ5世治世の初期、ペドロ親王の摂政期(在任1439〜49)にペドロとエンリケ親王(エンリケ航海王子、キリスト騎士団長)の主導で進められ、金と奴隷を獲得することで収益が増えていた。イタリア人やカスティーリャ人はカナリア諸島やアフリカ西岸での貿易を始めていたが、カスティーリャ国王が征服と貿易に関心を示すようになった。
1450年代 ヨーロッパ史年表
世界各国史16 スペイン・ポルトガル史
1450年代 ヨーロッパ史年表
世界各国史16 スペイン・ポルトガル史
1455・56年ポルトガル国王アフォンソ5世は、ローマ教皇から大勅書を獲得した。キリスト教の布教を前提に、すでに「発見」され、さらに将来「発見」される非キリスト教世界での征服と貿易の独占権と聖職叙任権をポルトガル国王に「贈与」するもので、以後の「布教保護権」の原型となっている。
この考え方で、カトリックは布教と貿易を一体としなければならなくなり、布教と貿易を分けて考えることができたプロテスタントとの違いが現れるようになったと思える。
この考え方で、カトリックは布教と貿易を一体としなければならなくなり、布教と貿易を分けて考えることができたプロテスタントとの違いが現れるようになったと思える。