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ローディの和約 イタリア同盟

1450年、フランチェスコ・スフォルツァのミラノ公国継承に反対するヴェネツィア、ナポリ、サヴォイア、モンフェッラートの同盟と、ミラノ、フィレンツェ、ジェノヴァ、マントヴァの同盟との戦いになった。しかし、1453年、オスマン帝国がコンスタンティノープルを陥落させると、危機が迫ったヴェネツィアはフィレンツェ以外には秘密に、54年4月、スフォルツァと「ローディの和約」を結び、公位継承を承認し国境を定めた。同年8月、スフォルツァの主導で、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェが「イタリア同盟」を結成し、すぐに教皇、翌年にはナポリも参加した。
ミラノ公国、ヴェネツィア共和国、フィレンツェ共和国、教皇国家、ナポリ王国、五大国の同盟によって、覇権闘争は終わり、現状維持を目的にする平和な時代になった。25年期限の同盟は、数回更新され、1480年のオスマントルコ軍オトラント上陸の際には効果を発揮した。領土をめぐる、教皇とヴェネツィア、教皇とフィレンツェの対立はあった。イタリアでは神聖ローマ帝国(イタリア王国)は現実の意味を失い、15世紀後半「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」という表現が、確立されていくと、その領域からイタリア王国を事実上排除していった。