大航海時代とルネサンス2018
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コルテス政略誌16

1528年3月コルテスはモンテスーマの息子1人とトラシュカーラの貴族2人を連れ、黄金や貴金属その他めずらしい品々を持ってメキシコを出発した。 秋にカルロス1世に会い疑いを晴らした。コルテスは貴族になり、オアハカの谷の侯爵領をもらった。また軍司令官の地位は認められたが、総督とは認められなかった。 国王はすでにメキシコを副王制にすることを決めていた。この土地を模範的な地方にするというコルテスの計画は挫折した。副王として着任したドン・アントニオ・デ・メンドーサが政府の仕事を行った。
1530年7月コルテスはベラクルスに戻った。 その後10年間コルテスは2万2千人の臣下を持つ大地主として、そこを小王国のように管理し、南の海に新しい土地を発見するための航海を行った。
1540年コルテスはスペインに向かった。ペルーを征服したピサロも伯爵になっていて、コルテスはすでに過去の人になってしまっていた。さらにコルテスの目的が過去の債権や実現しなかった約束についての苦情申し立てであることが解ると、冷遇され、待たされた。1541年アルジエリア攻撃に参加した後もスペインに止まり、苦情が聞き入れられるのを待っていたが、1547年、62歳で死亡した。

大航海時代年表 コルテス15
クエルナバカはテノチティトラン・ソチミルコの南、海抜は700m程低い1500m、気候は温暖で住みやすい。コルテスは征服後居城を築かせた。現在はモレロス州の博物館になっている。
大航海時代叢書第2期12

オアハカは地図の右下。オアハカの歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡は1987年文化遺産として世界遺産に登録された。バロック様式の「コルテスの家」は観光客の人気を集めている。
ユネスコ世界遺産1北アメリカ 講談社