アメリゴ・ヴェスプッチ4
第三次航海 ポルトガルのマヌエル王の熱心な誘いによってアメリゴは航海に参加した。1501年5月10日三隻の船でリスボンを出港、船団の指揮者はゴンサロ・コエリョだった。ヴェルデ岬に寄って、悪天候のため67日かけて南緯5度あたりで新大陸に着いた。最初の地点で自ら希望して住民とともに奥地へ行った二人と、海岸へ行った一人が殺された。海岸で殺された男を住民は焚き火であぶりアメリゴたちの前で食べてしまった。そして身振りで他の二人も食べたことをしめした。
その後6ヶ月かけて住民たちと交流しながら沿岸を南下、南緯25度に達した。トルデシーリャス条約のポルトガルの領域から離れてしまうため、アメリゴが臨時の指揮者となりさらに南下を続けた。南緯49度あたりまで進み、厳しい寒さと嵐のため帰国を決めた。1502年5月10日にシエラ・レオナに着き、9月7日リスボンに戻った。
第四次航海 1503年5月10日、6隻の船でマラッカを目指してリスボンを出港した。ヴェルデ岬諸島に寄り、大西洋に出て南緯3度で無人島を発見。ところがその島付近で旗艦が座礁、乗組員を救助している時に、司令官から港を探すように命じられたアメリゴは1隻で島へ向かい港を見つけた。艦隊の到着を待っていたが、8日後別の船に出会い艦隊がすでに出発してしまったことを聞いた。はぐれた時に集まるように指示されていたブラジルのバイーアで2ヶ月待ったが艦隊は現れず、1450キロほど南下して港に砦を築き5ヶ月止まった。ブラジル木などを積み込み24人を残留させて、1504年6月18日リスボンに戻った。一緒に出港した他の5隻はポルトガルに戻らなかった。
大航海時代年表 アメリゴ・ヴェスプッチ5
下左 アメリゴの第3次航海の推定図
下右 アメリゴの第4次航海の推定図
大航海時代叢書1
大航海時代年表 アメリゴ・ヴェスプッチ5
下右 アメリゴの第4次航海の推定図
大航海時代叢書1