大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

アメリゴ・ヴェスプッチ3

「4回の航海」によってアメリゴの航海を見ていきたい。
第一次航海 西の方に新しい陸地を見つけるために4隻の船を派遣することにしていたフェルナンド王は、乗組員のひとりにアメリゴを選んだ。1497年5月10日カディスを4隻の船が出港、グラン・カナリアで水などを補給し37日の航海でカナリア諸島から西へ約1000レグア(5530km)進み、北緯16度(10度)の地点で大陸に着いた。その後北西に岸に沿って進み、船を停泊させられる場所を見つけ上陸、住民たちと交流している。
その記述は明快で未知の世界を知った驚きを表している。さらに船を進めヴェネツィアにように水の上に建てられた部落を見つけて上陸、そこでは住民との戦いになってしまった。さらに450kmほど進んだ地点で上陸、4000人近くの住民は森の中へ逃げてしまった。住民の小屋に入って見つけたのは、焼かれていた蛇のような無様な生き物、イグアナだった。その後、住民たちとうち解けた一行から28人が奥地の部落を訪ね歓迎された。
北緯23度のラリアブから北西に進路を取り、4800km航行、港で船の修理をした。そこの住民は親切にしてくれたが、航海に出る前に、彼らを襲う獰猛な連中のことを話した。アメリゴたちは復讐の約束をし、カヌーに乗った7人とともにイティ島へ向かい襲撃、222人の捕虜を奴隷として、1498年10月15日スペインのカディスに着いた。