左からフィリッポ・スコラーリ、ファリナータ･デッリ･ウベルティ（2点はモノクロ）、ニッコロ･アッチャイウオーリ。
スコラーリはハンガリー王ジギスムントに仕えたフィレンツェ人の傭兵隊長。1426年に対トルコ戦で命を落とした。抜き身の剣を両手で掴み、豪胆さと勇気を表している。1425年マゾリーノがハンガリーへ旅立ったのは、この傭兵隊長から高額の遺産を相続するためだったらしい。
ウベルティは当世風の高い大きな深紅の帽子に同色の短衣を着け、スコラーリと視線を交わしながら右手で剣を持っている。
アッチャイウオーリは鎧の上に長衣と毛皮裏のマントを着け、指揮棒を持ってクーマの巫女へ視線を送る。

著名人たちの像　　1440年代
クーマの巫女、王妃エステル、女王トミュリス
ダンテ、ペトラルカ、ボッカッチョ

アンドレア･デル･カスターニョ　Andrea del Castagno
著名人たちの像
1449〜51年　フレスコ　245×1550cm（全体）
フィレンツェ　ウフィツィ美術館
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1
世界美術大事典
イタリア・ルネサンスの巨匠たち11　アンドレア･デル･カスターニョ