マナを拒絶するイスラエルの民
ヴェネツィアのパラッツォ・ドゥカーレと海を挟んで相対するサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂内陣の左右壁面を飾るために描かれた作品。聖ロクス同信会館の最後の晩餐とマナの拾集と同様の組み合わせだが、対抗宗教改革の教義に拠っているとされる。
イスラエルの人々はマナを拾わずに、鍛冶や糸紡ぎなど日常の仕事をしている。左前景の女性は白い布のかかった台に手を載せて、上方に眼差しを向けている。天上の恵みが見えない人々と、恵みを感知できる信仰心との対照が描き出されている、と解釈されている。
イスラエルの人々はマナを拾わずに、鍛冶や糸紡ぎなど日常の仕事をしている。左前景の女性は白い布のかかった台に手を載せて、上方に眼差しを向けている。天上の恵みが見えない人々と、恵みを感知できる信仰心との対照が描き出されている、と解釈されている。
前景右側の三人。右端のモーセにイスラエルの人々のことを訴えているのだろうか。
1590年代
ティントレット Tintoretto
マナを拒絶するイスラエルの民
1592〜94年 カンヴァス 油彩 377×576cm
ヴェネツィア サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
1590年代
マナを拒絶するイスラエルの民
1592〜94年 カンヴァス 油彩 377×576cm
ヴェネツィア サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3