勤勉
パラッツォ・ドゥカーレの「コッレージョの間」の天井を飾る寓意像の一点。ヴェネツィアの邸館では木構造の天井を豪華なストゥッコ装飾で多数の区画に分け、個々の油彩画をはめ込む装飾画が発達したらしい。
「コッレージョの間」は1574年に火災に遭って、再装飾が検討され、ヴェロネーゼが天井と正面壁、残りの壁面をティントレットが担当した。天井画のプログラムはマルカントニオ・バルバロの示唆によるものらしい。中央に3点の共和国の政治を示す大画面、周囲に古代の歴史から採った6点のモノクローム画と8点の美徳の寓意像が配された。
「コッレージョの間」は1574年に火災に遭って、再装飾が検討され、ヴェロネーゼが天井と正面壁、残りの壁面をティントレットが担当した。天井画のプログラムはマルカントニオ・バルバロの示唆によるものらしい。中央に3点の共和国の政治を示す大画面、周囲に古代の歴史から採った6点のモノクローム画と8点の美徳の寓意像が配された。
広げた蜘蛛の巣を光にかざして見ている女性像は「勤勉」の寓意。片膝をつき、両手を広げるポーズは、ティツィアーノの「福音書記者聖ヨハネの幻視」によるとされる。明るい青空によって画面全体に明るい光が注いでいる。 1570年代
ヴェロネーゼ Veronese
勤勉
1576〜78年 カンヴァス 油彩 150×220cm
ヴェネツィア パラッツォ・ドゥカーレ
サーラ・デル・コッレージョ
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
勤勉
1576〜78年 カンヴァス 油彩 150×220cm
ヴェネツィア パラッツォ・ドゥカーレ
サーラ・デル・コッレージョ
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3