ディアナとアクタイオン
スペイン国王フェリペ2世のために描かれた一連の「ポエジア(詩想画)」の一点。オウィディウスの「変身物語」から採られた、森の洞窟でニンフたちと水浴びをしていたディアナの裸体を、通りがかった狩人のアクタイオンが見てしまった場面。解放された異教的想像力によって、主題がさまざまな裸体を描くための口実のようになっている。
ディアナの怒りで鹿に変えられたアクタイオンが、自分の猟犬によって八つ裂きにされる「アクタイオンの死(1559年頃)」も描いている。
1550年代
ディアナの怒りで鹿に変えられたアクタイオンが、自分の猟犬によって八つ裂きにされる「アクタイオンの死(1559年頃)」も描いている。
1550年代
1560年に「キリストの埋葬」とともにトレドのフェリペの宮廷に届けられ、1561年マドリードのアルカサルに移された。1704年にフェリペ5世からフランス大使グラモン公に譲られ、オルレアン公に贈られた。フランス革命の際に売却された。
ティツィアーノ Tiziano
ディアナとアクタイオン
1556〜59年頃 カンヴァス 油彩 188×206cm
イギリス エジンバラ スコットランド国立美術館寄託
(サザーランド公コレクション)
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
ディアナとアクタイオン
1556〜59年頃 カンヴァス 油彩 188×206cm
イギリス エジンバラ スコットランド国立美術館寄託
(サザーランド公コレクション)
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3