マギの礼拝
手前中央で背中を見せているマギの一人、聖母と幼児キリスト、その後ろのヨセフが対角線構図を作っている。前景右、黒人のマギの赤い衣裳と聖母の赤い衣裳で三角形構図になっている。右には馬の尻の円形と二人のマギ、小姓や従者が描かれている。階段や円柱の断片、屋根や壁を直線的に配置する巧みな構成になっている。
数多くの「マギの礼拝」が描かれているが、バッサーノは個性的魅力を持つ画面を作り出している。
数多くの「マギの礼拝」が描かれているが、バッサーノは個性的魅力を持つ画面を作り出している。
大胆なタッチやデフォルメのためエル・グレコの作品と考えられたこともあったらしい。
1550年代
ヤコポ・バッサーノ Jacopo Bassano
マギの礼拝
1555年頃 カンヴァス 油彩 92.3×117.5cm
ウィーン 美術史美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
マギの礼拝
1555年頃 カンヴァス 油彩 92.3×117.5cm
ウィーン 美術史美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3