ラザロと富める人
ヤコポ・バッサーノ(1510/15〜1592)はヴェネト地方バッサーノに生まれた。画家だった父の下で修業し、1530年にヴェネツィアへ出てヴェロネーゼの弟子になったらしい。1540年以降はバッサーノに戻り、定住した。マニエリスムの影響を受けたが、自由に自然を観察するようになり、農民の日常生活や風俗、動物、田園や山の風景などを描き込んでいる。
右に座っているのが富める人、毎日のように商売女や楽士を招いて宴を開いていた。その左に立っている少年は召使い?。左下で横たわっているのが貧者ラザロ。食卓から落ちるもので飢えをしのごうとしていると、犬が来てラザロのできものを舐めている。
右に座っているのが富める人、毎日のように商売女や楽士を招いて宴を開いていた。その左に立っている少年は召使い?。左下で横たわっているのが貧者ラザロ。食卓から落ちるもので飢えをしのごうとしていると、犬が来てラザロのできものを舐めている。
やがて二人は死ぬが、ラザロは天国の「アブラハムの懐」に選ばれたが、富める人は黄泉の国へ落とされた。「ルカによる福音書」16章で語られているたとえ話。
薄暗い画面に強い光が当たりバロック絵画のような緊張感が表されている。 1550年代
ヤコポ・バッサーノ Jacopo Bassano
ラザロと富める人
1554年頃 カンヴァス 油彩 146×221cm
アメリカ クリーヴランド美術館(オハイオ州)
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
薄暗い画面に強い光が当たりバロック絵画のような緊張感が表されている。 1550年代
ラザロと富める人
1554年頃 カンヴァス 油彩 146×221cm
アメリカ クリーヴランド美術館(オハイオ州)
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3