プロヴァンスの奴隷を救う聖マルコ
聖マルコ同信会の注文で描かれた作品。ティントレット29歳、画壇へのデビュー作。同信会の建物2階の大広間を飾る、聖マルコ伝連作の最初の作品で、ティントレットと息子ドメニコによって40年にわたって制作された。
プロヴァンスの貴族に仕える一人のキリスト教徒奴隷が、許可なく聖マルコの墓所に詣でたため主人から拷問を受けるが、現れた聖人によって救われる場面。「黄金伝説」によって目をえぐり出そうとする者、足を斧で切ろうとする者、ハンマーで歯を砕こうとする者が描かれている。
プロヴァンスの貴族に仕える一人のキリスト教徒奴隷が、許可なく聖マルコの墓所に詣でたため主人から拷問を受けるが、現れた聖人によって救われる場面。「黄金伝説」によって目をえぐり出そうとする者、足を斧で切ろうとする者、ハンマーで歯を砕こうとする者が描かれている。
ティツィアーノの工房を3日で追い出されたとも伝えられるティントレット。ヴァザーリによって「破天荒の知性」とされた画家は、新古典主義の時代には黙殺されたが、19世紀ロマン主義の時代になると高く評価された。
1540年代
ティントレット Tintoretto
プロヴァンスの奴隷を救う聖マルコ
1547〜48年 カンヴァス 油彩 416×544cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
プロヴァンスの奴隷を救う聖マルコ
1547〜48年 カンヴァス 油彩 416×544cm
ヴェネツィア アカデミア美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3