ダナエ
ダナエはアルゴス王アクリシオスの娘。神託で娘の子に殺されると告げられたアクリシオスによって塔の中に幽閉されていたときに、ダナエの美しさに魅せられたゼウスが、黄金の雨となって降り注ぎ、彼女と交わる場面。
オウィディウスの「変身物語」から採られた主題だが、ティツィアーノは俗語版「変身物語」によっている。1550年頃、後のスペイン王フェリーベのために描いた「ダナエ」では、右側のキューピッドが前掛けで黄金の雨を集める侍女に変わっている。
1540年代
オウィディウスの「変身物語」から採られた主題だが、ティツィアーノは俗語版「変身物語」によっている。1550年頃、後のスペイン王フェリーベのために描いた「ダナエ」では、右側のキューピッドが前掛けで黄金の雨を集める侍女に変わっている。
1540年代
ティツィアーノがローマに滞在しているときに、教皇パウルス3世の孫パルマ公オッタヴィオの注文で描かれた作品。描いているときにミケランジェロがヴァザーリを連れて訪れ、色彩と様式を賞讃しながら、素描の弱さを批判したと伝えられている。
ティツィアーノ Tiziano
ダナエ
1545〜46年 カンヴァス 油彩 120×172cm
ナポリ 国立カポディモンテ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
ダナエ
1545〜46年 カンヴァス 油彩 120×172cm
ナポリ 国立カポディモンテ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3