聖母子と聖女カタリナ(兎の聖母)
羊飼いと羊の群れが見える草原に聖母子と聖女カタリナが描かれている。聖母の膝元に兎(純潔のシンボル)が描かれていることから「兎の聖母」と呼ばれている。左のアレクサンドリアの聖女カタリナは、成人したキリストと幻想の中で神秘的な結婚をしたとされる聖女で、未婚女性の守護聖人として信仰されていた。殉教の象徴の車輪を踏んでいるとされるがよくわからない。
初期の風景の中の聖家族図と同じ構図だが、風景を大きく採り入れて、人物は柔軟な筆遣いで描かれている。
1530年代
初期の風景の中の聖家族図と同じ構図だが、風景を大きく採り入れて、人物は柔軟な筆遣いで描かれている。
1530年代
マントヴァ侯フェデリコ・ゴンザーガ2世のために描かれた小型宗教画。1624〜27年にマンテーニャ、ベルジーノの作品とともに、フランスのリシュリュー枢機卿に贈られ、その後1665年にフランス王ルイ14世に売却された。
ティツィアーノ Tiziano
聖母子と聖女カタリナ(兎の聖母)
1530年頃 カンヴァス 油彩 74×84cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
聖母子と聖女カタリナ(兎の聖母)
1530年頃 カンヴァス 油彩 74×84cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3