バッコスとアリアドネ
テセウスに捨てられて嘆き悲しむアリアドネと、インドから帰国して大勢の仲間たちを引き連れたバッコスが出会う場面。アリアドネの右手の先にはテセウスを乗せて遠ざかる帆船、インドを思わせる2頭のチータが引く戦車からバッコスが勢いよく飛び降り、アリアドネの頭上には結婚を象徴する星座の宝冠が描かれている。
画面右側には酩酊したサテュロス(蛇が巻きついた姿はラオコーンから?)、奥でロバの上で酔いつぶれているシレノス、タンバリンやシンバルなどをかき鳴らしているニンフたち。画面左の遠景には明るい海岸風景が広がっている。1969年に画面が洗浄された。
1520年代
画面右側には酩酊したサテュロス(蛇が巻きついた姿はラオコーンから?)、奥でロバの上で酔いつぶれているシレノス、タンバリンやシンバルなどをかき鳴らしているニンフたち。画面左の遠景には明るい海岸風景が広がっている。1969年に画面が洗浄された。
1520年代
姉イザベッラ・デステの書斎から影響を受けたエステ家のアルフォンソ1世は、1513年頃、自らの書斎を異教的神話画で飾る計画を立てた。ラファエロに「インドにおけるバッコスの勝利」を委嘱していたがラファエロが死去してしまったため、ティツィアーノに主題を変えて委嘱しなおしたらしい。
ティツィアーノ Tiziano
バッコスとアリアドネ
1520〜22年 カンヴァス 油彩 175×190cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
バッコスとアリアドネ
1520〜22年 カンヴァス 油彩 175×190cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3