大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

聖母被昇天

コレッジョがパルマ大聖堂の装飾を委嘱されたのは、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂壁面制作中の1522年だった。当初は大聖堂内部の全面的な装飾が委嘱されていたが、制作されたのは丸天井と四隅のペンデンティヴ、8面のアーチ底部壁面のうち6面のモノクロームの少年・少女像だけだった。
丸天井の底部には8つの円窓があり、だまし絵風の欄干と頭上の奇跡的光景を見上げている11人の使徒が描かれている。欄干の上では天使たちが快活で多様なポーズを見せている。
上空中央では、祝福する天使たちに囲まれた聖母マリアが天に昇り、上層の雲では天国の人々(旧約・新約聖書の人物)が聖母を待ち受けている。
1520年代