エジプトへの逃避途上の休息
画家コレッジョ(本名アントニオ・アッレグリ)はマントヴァの南約50kmにある小都市コレッジョで1489年頃に生まれた。修業時代のことは不明だが、1514年には故郷コレッジョにあるサン・フランチェスコ聖堂の大型祭壇画の契約を結んでいるため、独立した画家として活動していたらしい。
右図は同じ聖堂にあったムナーリ家礼拝堂のために、フランチェスコ・ムナーリの注文で描かれたとされる祭壇画。「エジプトへの逃避途上の休息」の図像に礼拝者として聖フランチェスコが描かれるのは珍しい。注文主の依頼によると考えられている。聖母子はナツメヤシの木の前に座り、老ヨセフがその実を幼児キリストに与えようとしている。
対角線構図にヴォリュームを持ち、有機的動勢がある人物像が配されている。聖母子や森の茂みの表現は、サン・パオロ女子修道院天井画を思わせる。
1520年代コレッジョ Correggio
エジプトへの逃避途上の休息
1520年頃 カンヴァス 油彩 123.5×106.5cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
右図は同じ聖堂にあったムナーリ家礼拝堂のために、フランチェスコ・ムナーリの注文で描かれたとされる祭壇画。「エジプトへの逃避途上の休息」の図像に礼拝者として聖フランチェスコが描かれるのは珍しい。注文主の依頼によると考えられている。聖母子はナツメヤシの木の前に座り、老ヨセフがその実を幼児キリストに与えようとしている。
対角線構図にヴォリュームを持ち、有機的動勢がある人物像が配されている。聖母子や森の茂みの表現は、サン・パオロ女子修道院天井画を思わせる。
1520年代
エジプトへの逃避途上の休息
1520年頃 カンヴァス 油彩 123.5×106.5cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3