大天使とトビアス
ジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルドは1480年頃ブレーシャで生まれ、フォッパのもとで修業したらしい。パルマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノに滞在していた記録が残されている。
旧約外典「トビト書」にあるトビアスのエピソードを描いたもの。盲目の父の命令で、トビアスは犬と大天使ラファエルとともに旅に出る。場面はティグリス川でラファエルの指示に従って魚を捕らえたところ。右下で犬がうずくまっている。魚の内臓を取り出し、帰郷後その胆嚢で父の視力を回復させる。 1520年代
旧約外典「トビト書」にあるトビアスのエピソードを描いたもの。盲目の父の命令で、トビアスは犬と大天使ラファエルとともに旅に出る。場面はティグリス川でラファエルの指示に従って魚を捕らえたところ。右下で犬がうずくまっている。魚の内臓を取り出し、帰郷後その胆嚢で父の視力を回復させる。 1520年代
暗い森の前に二人を対角線上に配置することで静寂な雰囲気と動きを感じさせている。レオナルド派やティツィアーノからの影響も見られるが、衣裳の襞の表現にサヴォルドの特徴が表れている。
サヴォルド Savoldo
大天使とトビアス
1520年代半ば カンヴァス 油彩 96×124cm
ローマ ボルゲーゼ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
大天使とトビアス
1520年代半ば カンヴァス 油彩 96×124cm
ローマ ボルゲーゼ美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3