田園の奏楽
前景中央に貴族風の若者と牧童風の若者、後ろ向きの裸のニンフが音楽を奏でている。二人の若者は向き合って話しているようにも見える。その左ではもう一人のニンフが水差しで水槽に水を注いでいる。背景には黄昏時の田園風景が広がり、右中景には牧夫と羊の群れが見える。
物語としての主題は不明。二人の裸婦が現実の女性か神話的存在のニンフなのかもわからない。若者たちにはニンフが見えていないのかもしれない。当時ヴェネツィア貴族の間で好まれたアルカディア文学から理想的な田園生活を描いたともされ、神話的風俗画・田園詩的風俗画と呼べる新しいジャンルが生まれたともされている。
1510年代
物語としての主題は不明。二人の裸婦が現実の女性か神話的存在のニンフなのかもわからない。若者たちにはニンフが見えていないのかもしれない。当時ヴェネツィア貴族の間で好まれたアルカディア文学から理想的な田園生活を描いたともされ、神話的風俗画・田園詩的風俗画と呼べる新しいジャンルが生まれたともされている。
1510年代
ジョルジョーネが描き始めて間もなくペストによって死去したため、ティツィアーノが仕上げたと考えられている。ジョルジョーネが描いたのは二人のニンフ、それ以外の部分は様式的特徴からティツィアーノが描いたとされる。
この作品についての初期の記録は残されていない。1671年にフランス王ルイ14世が銀行家から買い取ったときの記録が最初。ティツィアーノ Tiziano
田園の奏楽
1510〜11年頃 カンヴァス 油彩 110×138cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
この作品についての初期の記録は残されていない。1671年にフランス王ルイ14世が銀行家から買い取ったときの記録が最初。
田園の奏楽
1510〜11年頃 カンヴァス 油彩 110×138cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3