プシュケの開廊(ロッジャ)
シエナの銀行家アゴスティーノ・キージが建てた邸館(のちにファルネーゼ家の所有となりヴィッラ・ファルネジーナと呼ばれる)は華麗で異教的な雰囲気で、枢機卿、学者、聖俗貴顕、遊び女(コルティジャーナ)たちの集会の場になっていた。
1517年、キージは庭園に面した開廊天井の装飾をラファエロに依頼した。主題は古代の文人アプレイウスの「黄金の驢馬」によるプシュケの物語。天井に「神々の会議」と「クピドとプシュケの結婚」、周囲の三角形小区画にクピドとプシュケについての寓意的象徴的場面がヴィーナス、ユピテル他の神々を交えて描かれている。
古代彫刻からの影響か、ほとんど裸体で表された人物像だが当時の美術家の間では評判が悪かったらしい。この頃ラファエロとミケランジェロが不仲だったことによるのかもしれない。
1510年代ラファエロ Raffaello
プシュケの開廊(ロッジャ)
1517〜19年頃 フレスコ 床面19.3×7.5m
ローマ ヴィッラ・ファルネジーナ
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2
1517年、キージは庭園に面した開廊天井の装飾をラファエロに依頼した。主題は古代の文人アプレイウスの「黄金の驢馬」によるプシュケの物語。天井に「神々の会議」と「クピドとプシュケの結婚」、周囲の三角形小区画にクピドとプシュケについての寓意的象徴的場面がヴィーナス、ユピテル他の神々を交えて描かれている。
古代彫刻からの影響か、ほとんど裸体で表された人物像だが当時の美術家の間では評判が悪かったらしい。この頃ラファエロとミケランジェロが不仲だったことによるのかもしれない。
1510年代
プシュケの開廊(ロッジャ)
1517〜19年頃 フレスコ 床面19.3×7.5m
ローマ ヴィッラ・ファルネジーナ
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2