二人のヴェネツィア婦人
テラスのような所によく似た二人の女性が座っている。左から少年が現れ、2羽の鳩、孔雀、鸚鵡、2匹の犬、壺やオレンジの実などが描かれている。作品の意味について、さまざまな解読が試みられてきたが「高級娼婦」とも呼ばれている。
1993年に「湾での狩猟(ポール・ゲッティ美術館)」がこの作品の上部だったことがわかり、新しい解釈が求められている。左上の壺に付された紋章がヴェネツィアのプレーリ家のものであることもわかった。
二人の女性の不思議な雰囲気、周りに配されたさまざまなものが風俗性だけでなく、人文主義的な意味があると思わせる。
左下の頭と前足だけが描かれた犬が押さえている紙には「ヴェネツィアのヴィットーレ・カルパッチョ作」とラテン語で記されていたらしいが、制作年は記されていない。円熟期の作とされている。
湾での狩猟 1510年代
カルパッチョ Carpaccio
二人のヴェネツィア婦人
1510年頃 板 油彩 テンペラ 94×64cm
ヴェネツィア 市立コッレール美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3
1993年に「湾での狩猟(ポール・ゲッティ美術館)」がこの作品の上部だったことがわかり、新しい解釈が求められている。左上の壺に付された紋章がヴェネツィアのプレーリ家のものであることもわかった。
二人の女性の不思議な雰囲気、周りに配されたさまざまなものが風俗性だけでなく、人文主義的な意味があると思わせる。
左下の頭と前足だけが描かれた犬が押さえている紙には「ヴェネツィアのヴィットーレ・カルパッチョ作」とラテン語で記されていたらしいが、制作年は記されていない。円熟期の作とされている。
湾での狩猟 1510年代
二人のヴェネツィア婦人
1510年頃 板 油彩 テンペラ 94×64cm
ヴェネツィア 市立コッレール美術館
世界美術大全集13 イタリア・ルネサンス3